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羽、天使
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作詞 響 |
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「羽根いりませんか?」
不意に突風が吹き抜ける
舞い降りた彼女はきっと天使
「羽根いりませんか?」
僕にもう一度問いかける
困り顔の彼女はきっと天使
高いビルの屋上で
僕は一度も上を見なかった
落ちることを夢見た
飛ぶことなんてよぎりもしなかった
ただただ光が嫌いだったから
「空、嫌いですか?」
不意に突風が突き抜ける
舞い上がる彼女はいつも天使
「羽根、あげましょうか」
そして両翼を置き去った
困り顔の彼女はいつでも天使
高いビルの屋上で
もう二度と君を見なかった
落ちることを夢見た
あの頃なんてよぎりもしなかった
ただただひとりが嫌いだっただけ
「もうひとりだって飛べるよ」
広い空の天辺で
僕は涙の音を耳にした
「羽根いりませんか?」
あの時のように問いかける
舞い降りた僕はきっと天使
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