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鳥と
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作詞 溜 |
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少しでもこの瞳に 影がかかったなら
今にでも 落してしまいそうな 命だから
瞳の光りを 失くしてしまわないように
陰る度に 涙を流して 拭ってきたの
滲んでも この世界を映そうと
必死で ただ必死で
こうして繰り返していくうちに
いつのまにか 飛び方さえ 忘れてゆくよ
空へ還りたいと願うことも もうずっと叶わない
あまりにも狭い此処では この羽根さえも
美しかった 色を失くし 涙に染まるの
声をこらし 隠れて泣くことの痛みを
あなたは どれだけ 知っているんだろうか
痛んでも この世界を愛そうと
必死で ただ必死で
光りを失くしていくその瞳は
陰る事も 知らないで 命を忘れる
空へ還りたいと願うことも もう忘れてしまおう
激しく哀しい 愛に抱かれて
「空へ還りたい」
錆びついた鎖だけが 鈍い音で 鳴いた
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