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雫から
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作詞 遊数黄 |
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小さな痛みが積み重なって
痛みともいえなかったようなものが
痛みになる時、
雫が一滴滴れ落ちた
雫の落ちる音に耳を傾けている内に
気づけばそれが何なのかすら分からなくなっていた。
誰も知らない、
心の奥で響いているのはなに?
ぐっとこらえた痛みの量を
測る機械は無いけれど
落ちてくるもの全部を溜め込んで
気づけばそいつはあふれ出していた
あふれて、
こぼれて、やがて流れをつくった
そしてどこかに流れ込みまたそこで溜まってく。
溜まった痛みはどこにいく?
止めどなく流れ来る痛みに
やがて悲しみを覚えた、底から悲しみが溢れ出し
底が溢れるのを早めた。
やがてそこも溢れ出し流れは大河へと変わっていった
静かにゆったりと流れ、山を削り、流域を広げ
上へ上へと向かっていく
きっとあそこへいくのだろう。
溢れた痛みは・・・
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