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音の雫もない丘
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作詞 LUVIN |
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風音すらとどかぬ小高い丘で 浮かぶ月がしずかに歌った
やわらかな灯は どこにでもあるからと
そっと涙をぬぐったその手に 心 奪われて
一人じゃないその奇跡 ひそかに感謝した
ここにいること誰も認めてくれないなんて勝手にきめて
いつしか優しさは人を傷つけることにすりかわり
幼心にうつくしいと感じたあの日の夜空は
星のまたたきさえ目ざわりだと憎んでいたよ
音の雫もないこの丘は 大切なこと教えてくれる
誰かの優しさ 誰かの喜び 誰かの温度
簡単だけど気付けなかった
それだけで生きる意味 見つかった気がして
自分の存在にいらだちを覚えることも少なくなくて
思いやりなんて言葉捨てるのが当たり前だった
楽しいばかりだった遠き夢うすれてゆく
もうとどかない夜空にかすむ星たちのように
月だけささやくこの丘に 揺れる心のざわめきたち
誰かの悲しみ 誰かの苦しみ 誰かの涙
気付いても何も出来ないよ
それだけが悔しくて 必死で何かを探す日々
溶けてしまいそうな闇の下 かすかな波紋 伝わる月あかり
閉じたまぶたに映ったのは 喧嘩した仲間たちの笑顔だった
音の雫もない丘で 思いだした自分の居場所
誰かの温もり 誰かの幸せ 誰かの笑顔
気付いたそれは愛しくて
二度と失わぬように 夢中で帰路をゆく
音の雫もない丘に サヨナラ告げて
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