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毒蜘蛛
作詞 サブマリン
薄暗がりに紛れた 僕らのテリトリーに
侵入してきたという 外来種の毒蜘蛛
刺される前に殺してやろうと 探し回った
その背後 悪気のない毒蜘蛛は針を振り翳している

誰もが知らぬうちに 悪を纏って
誰もが知らぬうちに 握り潰している
かけがえのない時間も 生命も

苦し紛れに潜ませた嘘を 言い訳を
毛羽立つすべてに染み込ませて 鞣した手袋をはめたら
生き延びる為に 生き永らえる為に 今 撃退せよ
悲鳴も雄叫びも入り混じった歌が 君の耳にも飛び込んできているはず
自分に都合の良い正しさを 愛を 夢を
持ち合わせの良心の呵責に 上塗りをして
また一つ また一つ

薄紫に腫れ上がった 彼等のふくらはぎに
侵入して麻痺させてしまう 異世界の毒物
魔術よりも科学で蔓延っている 紋切り型
その覚悟 悪気のない希望を振り翳して
また新たな絶望を引き連れて

誰もがより良く 生きていたくて
誰もが美しい世界 守っていたくて 壊し始めてゆく
取り留めのない自由も 可能性も

痛み分けで終わらせた過去を 傷口を
殺気立つ拳に馴染ませて 流した体液を飛び散らせて
生き延びる為に 生き永らえる為に 今 殲滅せよ
悲鳴も沈黙も入り混じった歌が 街の真ん中から飛び出す時を伺っている
自分に都合の良い解釈を 行為を 言葉を
丸覚えの一般常識で 武装をして
蓋をして また一つ

分際を忘れた者同士 また敵に見立てて
殺し合って 滅んでゆく時を近づけてゆく
共存出来ないのは 本能のせい
物の怪に憑かれた掌で 駆除の為の殺戮だと
言い張り通して

苦し紛れに潜ませた嘘を 言い訳を
毛羽立つすべてに染み込ませて 鞣した手袋をはめたら
生き延びる為に 生き永らえる為に 今 撃退せよ
誰もが 誰かにとっての毒蜘蛛

痛み分けで終わらせた過去を 傷口を
殺気立つ狂気に馴染ませて 流した血液を飛び散らせて
生き延びる為に 生き永らえる為に 今 殲滅せよ
悲鳴も雄叫びも入り混じった歌が 君の耳にも飛び込んできているはず
自分に都合の良い正しさを 愛を 夢を
目を瞑り耳を塞ぎ 振り回したエゴに持ち替えて
いざ 撃退せよ
いざ 撃退せよ

本作品の著作権は作詞者に帰属します。
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歌詞タイトル 毒蜘蛛
公開日 2020/06/03
ジャンル ロック
カテゴリ その他
コメント 自分とは異質な人を毒蜘蛛に喩えて、風刺と皮肉を込めて書きました。書けた時には久しぶりに手応えがありました。流れを意識して、描写やモチーフも統一感をもって書くことが出来たかなと思います。
サブマリンさんの情報













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