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初恋蝉時雨
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作詞 Nector桃味 |
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六月のシトシトと降り続く雨の中
蝉は土の中七年もの孤独を眠って
季節はもう蝉の鳴き始める頃へと
移り変わってゆくのでしょう
あの夏から七年目の夏が今
始まろうとしています
七年前まだ中学生だった二人
僕は君に初めての恋をした
ただ切なくて、寂しくて
小さな淡い恋がありました
六月 梅雨が始まった頃
たった一人の大切な人を僕は 傷つけた
何気ない一言 君の心をズタズタに引き裂いた
やがて梅雨は去り 僕は一人だった
雲のスキマから差し込む光に目を細め
新たな季節の始まりを感じながら
君のぬくもりを探しているよ
まるで僕のことを慰めるかのように
たくさんの蝉が啼いて
きっと君もどこかで同じ声を訊いているのでしょう
ただ一人の大切な人に届いておくれ 初恋蝉時雨
あれからいくつもの夏がすぎ 冬を越えて
何度君を忘れようとしただろう
七年経った この町はまたあの夏と同じように
たくさんの蝉が啼いていて
夏の澄み渡る碧(アオ)にむかって啼いていて
たった一週間を精一杯生きるために
昨日届いた君からの手紙
見慣れた名前の隣の見慣れない名前
それは結婚式への招待状でした
あの夏と同じように同じ場所で
たくさんの蝉が啼いて
きっと君は僕のことなど忘れてしまうのでしょう・・・
それでもいいんだ
ただ一人の大切な人へ届いておくれ 初恋蝉時雨
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