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綿砂糖
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作詞 空色kinoko |
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ああ そうね 真白に視えるものね
ふわふわに 柔らかく触れるものね
味わう分 指先に纏わりついて
少しだけ 迷惑な物とは識らないで
頬を埋めて 舌を出して微笑んだ
煙の様な 砂糖の塊
謂うほど安価ではないけれど 手が届かなくもない
何処からだってあたしを視ている 其の幼い甘さの白い綿
また失敗 一晩も残してしまった
大好きで 唯とって置きたかっただけなのに
我儘なことに 構われなければ拗ねて
弐度と戻らない 甘さの塊
君より好きだと思っていた 今迄通りにはもう
好きなんて言えないの 届かない 固まっては甘くて少し痛い
指に絡みつく分は 君を好きだった証拠
もうね くっついてもくれない
なんだか此の白い綿と 似ているあたしたちの間
違う処を探したら 救われて元に戻る気がした
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