|
|
|
蝶々
|
作詞 エエ声 |
|
年下のあなたは弱く舞う蝶々みたい
わたしの指先で護ることが出来たら
ふわりと飛び立つ時に
サヨナラと言わないでおくれ
首筋をなぞればあなたが噛みついた
傷痕が疼いてあの日を物語る
少しの間でも夢を観せてくれた
その二枚の羽は艶色を帯びてた
流した涙でピリオドを 会話の最後に打つたびに
波紋は広がり惚けていく 滲んでふやけた恋模様
あなたとは永遠に同じ時を過ごせない
欲望が綯い交ぜとなることはわかっている
濡れた夜を拭って
月があんなに明るいから
青白い背中を呼び止めた真夜中
冷え込む街なのに薄い羽でどこへ・・・
解かれた手首はそのまま横たわり
感じていた熱が少しずつ引いていく
ネオンに群がる香水は 踊っているかのようだった
誘った瞳が泳ぐのは 休める居場所を探すため
黄昏が好きなの?憂鬱が好きなの?
枯れゆく一輪の花のように凛として
蜜の味が蝕んで
棘のある快楽を赦して
あなたとは永遠に同じ時を過ごせない
欲望が綯い交ぜとなることはわかっている
濡れた夜を拭って
月があんなに明るいから
いっそ 蛹のままでいて殻を破らないでいて
羽を広げれば愛を求め還らない
ふたたび指先には
舞い降りてくれないのでしょう
|
|
|