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ガラクタ
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作詞 さと |
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部屋の隅でガラクタがほほ笑む
私はそれを見逃せないまま
小さく 壊れないように 手に取った
そこにあったものは言葉では表せないようなきれいなガラクタ
煙草の匂いが染みついた部屋に似合わないような
それは 私にも きらきらと輝いた時間があったことを証明してくれて
どうしようもない気持ちになった
愛していた時間は すべてが宝物で
捨てたはずなのに心の中に生きていた
呼吸をすることにも 時間がかかりそうな
そんな独りよがりの時間を 吹き飛ばしていった
街の隅でガラクタが泣いている
私はそれを無視できないまま
やさしく 泣かないように 声かけた
そこで笑ってくれたガラクタは涙も笑顔も教えてくれた
香水の香り染みついた私に情けないように
恋していた時間は いつまでもここにある
なくしたと思っていた 想いは消えないで
涙を流すことも 時間がかかりそうで
いつも独りよがりの私を 笑ってくれたあなたに会いたい
愛していた時間は すべてが宝物で
この想いはガラクタなんかじゃなくて 宝物
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