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迷路回廊
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作詞 すず。 |
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木枯らしの中に 少しだけ感じた冬の匂い
冷たい手のひら 温めるようにして
悔しさ握り潰したんだ
去年よりは背 伸びたし
歳だって とったはずなのに
変わりない日々 モノクロの世界
認めてもらいたくて 頑張った
早く追いつきたくて 焦った
僕は何処に行きたい?
苦しくて 淋しくて 悔しくて
駅のホームに独り
温もり求めて彷徨った手は
ポケットの中 握り拳
冬の空気が 耐えられなくても涙はでない
ああ どこまでも迷子
今日も裸の木々達は
身を寄せ合わず 独り佇む
寒さで冷えた顔 温めるようにして
溜息混じりに 毒を吐いたんだ
道路で猫が死んでた
猫が悪いわけじゃないのに
自分の事じゃ泣けない
誰かのために泣いている
自分を見つけ 戸惑った
ああ...
苦しくて 淋しくて 悔しくて
道路の上で独り
乾いて濁ったこの瞳は
今 涙が止まらない
どんなに辛い時だって
涙は出ないはずだった
生きてることが辛いって
思ってた自分が恥ずかしい
今 ようやっとこの迷路から
抜け出せる道が見えたんだ
まだ苦しいし
まだ悲しい
まだ悔しいけど 淋しくはないよ
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