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おやすみ
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作詞 史郎 |
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夜のしじまに僕らの寂寥が声もなく泣いている
そうだね ここはやっぱり静か過ぎる 他のところへ行こうか
(どこへ行くというの)
本当はね知っていたよ 分け合えるものばかりじゃないこと
今さら弱さを嘆くつもりもないけれど 君を守りたかった
(もういいよ、もう眠ろう)
かぼそい君の腕を睨む僕 月も嘲笑ってる 静けさを持て余してる
「すべての痛みが同じなわけないでしょう?」
怒っていたのか泣いていたのかさえ思い出せない 盲目の恋心よ
ひとつになどなれないこの身体とその身体で 可笑しな話さ
僕はひとつになることを恐れていた
本当はね知っていたよ 僕の孤独を愛してくれていること
ふたりの無力な手は傷だらけで でも守っている心があった
(もういいよ、もう眠ろう)
「わたしにはわたしだけの
あなたにはあなただけの心があるでしょう?」
かぼそい君の腕は寂しさも愛しさも抱えていた 一途な恋心よ
ふたりの交ざり合わぬ影をも飛び越えて その瞳はいつだって
僕に呼びかけていた まるでそよ風のように
今夜は静か過ぎるから もう眠ろう
明日からのひとりぼっちをきっと抱えていけるように
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