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天使
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作詞 Cerberus |
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羽の生えた少女はただ
行き交う人を眺め ため息を漏らす
白くて綺麗 そこまでは良いんだ
「く」の字に折れて 不格好な先端
「一体 こんな私を 誰が望んでいるの?
好きで折れた 訳じゃないのに」
そう 自分に聞かせるように 歌を歌う
羽の生えた少女はただ
自分に歌を聞かせ ため息を漏らす
歌はそんなに 悪くはないんだ
問題のなのは 羽の見た目だけ
「一体 こんな私に 何ができるの?
今日を生きる それで精一杯」
そう 自分をなだめるように 歌を歌う
少女の歌は 強さを増して
高く 遠く 響いてく
その歌声は 何より強く
行き交う人を なでていく
歌い終えた少女はただ
拍手の雨を受け 顔を赤くする
「そうか こんな私でも 誰かが望んでいる
『く』の字に折れた 羽をつけていても
わたしはこんなにも 綺麗でいられる」
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