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好き。
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作詞 いずず |
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教室に入って来る君は 毎回チャイムの鳴る直前だ。
ボタンを上から2つ開けて、 先生にいつも怒られてる。
2月14日、バレンタイン 後ろの男子に話し掛けて
チョコの数を競ってる君。 全部、本命なんだって知ッてるでしょ?
授業中、密かに手紙。 回してる君のその顔は、
先生に見つかるっていう、 プレッシャーで楽しそうだった。
そんな君の背中しか あたしは、見れない気がした。
君と話した事なんて、 数える程しか無いのにね。
テストが終わり、席替えだ。 あたしは窓側の席に移動。
すると横には君の顔。 驚いて声が出なかった。
消しゴム忘れてソワソワしてる 授業中、間違えないように。
そんなあたしの机には、 彼の消しゴムが置いてあった。
そんな君の背中しか、 見た事が無かったあたし。
いつかは君のその背中、 一人占め出来るかな…?
時が経つのはとても早く、 いつの間にか卒業式になっていた。
もう、諦めなくちゃ…。 何度も、心に言い聞かせた。
君を思った最後の涙。 それを拭ったのは、君のハンカチだった。
君はとても優しすぎて、 あたしの心を揺らしたんだ。
やっぱ、諦めるなんて無理。 だって、君の事が好きなんだもん。
だからあたしは告白するの。 フラれたって、しょうがない。
本当に大好きなの、君の事。 本当に、大好きなんだよ……ーー。
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