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FATHER
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作詞 g.flame |
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抱きしめる
という語句はまるで
父そのもののかたちをしている
彼は
鷹揚に
いつもあきらめながら
なにかを孤独に
見つめながら
生きてきた
これから出掛けるドアーを
見つめ
盛られたごはんを
食べる
その目に
印字が流れてった
代わりに
ラジオからの声が笑う
情緒とはまるで遠かった
調和というものは
距離をはかる行為のことかもしれない
思いばかり
かもしれない
わたしがこの世に受胎されたのを
許した
いま我が家のコップはお水で満たされている
その張力を調律し
全面でおしはかっているような
アナタ(彼)からの全部
わたしのすべてで受諾する
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