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同じ空の下で
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作詞 モリック |
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ジリジリ鳴る 目覚まし時計という名の機械に起こされ
同じ事を繰り返すニュースキャスターが
画面の向こう側から一方的に話しかけてくる
ネクタイに首を絞められながら
着心地の悪いスーツを身に付け
昨日と変わらぬ景色を観て
サラリーマンは今日も通勤する
アマゾンのちびっ子が
朝陽の光で目を覚まし
朝ご飯までの間
いつものヤツらと球を蹴ってる
そんな時に
日が沈み オレンジ色が紫に変わり
紫が黒になっていくことにも気付かずに
残業パンをかじりながら
サラリーマンは
パソコンと見つめ合っている
残業を終え 上司に付き合い居酒屋で飲み
いつも部長に怒鳴られている人が
今だけはとばかりに部長のように怒鳴りつける
ネクタイをほどき酔いつぶれながら
居心地の悪い世の中を愚痴り
いつものようにタクシーを捕まえ
サラリーマンは今日も帰宅する
ちびっ子の母親たちが
夕暮れが近づいてきた頃に
球蹴りを辞めさせに
そろそろ行かなくちゃと思ってる
そんな頃に
日が昇り 役目を終えたとばかりに
月が薄くなっていくことにも気付かずに
食パンを片手に 今日も
サラリーマンは
新聞を見つめている
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