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わすれなぐさ
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作詞 銀瞳の雄 |
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さよならも言わず
君はわたしに背を向けたまま 戸を開けた
一度だけ振り向いた君は
どこか遠くを見つめていたね
机の上にわすれなぐさの花が一輪
『私を忘れないでください』
それは君が一生懸命伝えたかった気持ちだった
春が過ぎ、夏秋冬が過ぎて また春が訪れて・・・
桜が散り始めた
待ちわびていたわたしは
急ぎ足で 戸に駆け寄る
その戸を開けた瞬間 暖かな風が吹いた
涙が溢れて止まらない
小さな声を振り絞って そして笑顔で君を迎えた
『おかえり』
誰もいないその場所では
一輪の小さな花が わたしをいつまでも
見守っていてくれる
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