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耐え難い日々がもしも幻だったなら・・
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作詞 ポターン |
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朝が来ると怯えていた
陽の光が僕を照らすから
僕は醜い顔をシーツで隠して
夜が来るのを待った
冷たい風は両足に不快で
暖かい光は頬に不快で
空腹さえ眠気と気だるさに誤魔化して
僕は生きていることを捨てた
耐え難い日々がもしも幻だったなら
僕はいつか目が覚めて
真実の世界で生き返ることが出来るのだろうか
季節が過ぎ行く音さえ
この部屋には響かなくて
閉じた目の中暗闇だけが僕を包んでいて
人の声が聴こえていた
けれど聴こえないふりをしてた
誰かの左手が優しく入ってきたけれど
僕は寝たふりを続けていた
気が付けば誰も居なくなっていた
耐え難い日々を抗うこの心が
いつから折れ砕けてしまったのか
気が付くことも思い出すことも忘れていた
冷たい部屋の冷たい闇が
僕の心さえ飲み込んだ気がして
俯いたり塞ぎ込んだり後ろを向いてばかりで
それは幻覚のようにしつこくて
僕の手がいつかシーツから伸びていて
それをいつか誰かが握っていてくれていて
何も言わないけれど優しくて
抱き上げてキスをしておはようって一言
耐え難い日々がもしも幻だったなら
今この現在僕が見ている光さえ
幻で目が覚めれば消えてしまう気がした
優しい左手で僕を連れ出してくれた誰かは
新しい世界が輝いていることを教えてくれて
ついでに久しぶりに暖かい涙が流れて
僕はやっと殻から出てくる決意をしたんだ
砂のような儚い心と僕と世界の廻る音が
心地良く耳を満たしてくれる
ホラ、ひとりじゃない
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