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未来図
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作詞 刹那 |
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ただ怖かった。
僕は「普通」を恐れてたんだ。
ただの「人」になるのが、怖かった。
「たくさんの中の一人」って言われても、
多分僕は何も言えないから。
だって、僕には何もなかったから。
ただ怖かった。
僕は「異常」も恐れているんだ。
ただの「人」以下になる、それが怖い。
「博打人生」「無計画」って言われても、
多分僕は何も言えないから。
だって、僕は何も始めてないから。
眼を閉じて、夢を見ることが幸せだった。
眼を開けて、現実を見ると泣きたくなった。
それでも、僕は「未来」を思い描いた。
そして、僕は「過去」の意味を思い出したよ。
僕の「設計図」があるのなら、
そんなもんは破り捨てるよ。
僕の「未来図」があるのなら、
叶わなくても取って置くんだ。
心の「設計図」があるのなら、
僕はそれをカタチにするから。
ただ怖かった。
僕は「未来」を恐れてたんだ。
ただの「人」になっているのが、怖かった。
それでも「ありふれた日常」ってのが、
どうしようもなく嫌だったんだ。
だって、「確実」なんてつまんないでしょ?
僕の物語がハッピーエンドじゃなくたって、
僕は後悔なんてしないつもりだよ。
だって何もしないで、死んでいくよりマシでしょ。
世界の「未来図」があるのなら、
そこに僕の姿を描いてみせるよ。
息を吸って、息苦しさを忘れるのが幸せだった。
息を吐いて、少しでも苦しくなると泣きたくなった。
それでも、僕は「未来」を夢見るんだよ。
そして、僕は静かに 「過去」にこう呟くんだ…
「おやすみ」
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