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ピーターパン症候群
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作詞 夜来香 |
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紙飛行機 横切った空に
チョークで雲を描いた
白い粉が 舞い落ちてきて
雪みたいと笑ってた
天道虫 花の天辺
逆さまに飛び立ってく
掌に 閉じこめたけど
すぐに死んでしまったの
大人になりきれないまま
ひたすら背伸びして
もう疲れちゃったなあ
秘密基地がいつか素敵なお城になると信じてた
お兄ちゃんはいつか立派なヒーローになると信じてた
あの日僕は夢をみていたのかな
消えちゃった感情が思い出せないんだ
宝物を 積み上げた山に
僕らの旗をたてた
地図から線路ははみ出して
どこへでも行けるんだと
子どものままでいたいって
本気じゃない叫び
もう疲れちゃったなあ
遊園地はただの鉄の塊にしか見えなくて
お父さんはただのくたびれたサラリーマンにしか見えなくて
あの日僕が憧れていたはずの
あの場所はネバーランドとでも呼ぼうか
足跡はちょっとずつ大きくなるから
後ろ向きには辿れないんだって
同じ景色は同じには見えないんだって
時計台は思いの外小さな建物だったんだ
大人ってすごいけど実はすごくない生き物だったんだ
あの日僕がなりたいと思ったのは
本当にピーターパンだったのだろうか
秘密基地がいつか素敵なお城になると信じてた
お兄ちゃんはいつか立派なヒーローになると信じてた
あの日僕は夢をみていたのかな
それはきっと子どもにしか見えない幻
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