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マリンスノーも消せない罪
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作詞 夜来香 |
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静かな波を裂いた 星巡りの悪いワルツ
残酷な拍子で日常を刻んだ
それは長い、長い、一瞬
桜色の景色も 黄金色を魅せた夜も
海底に沈んで平凡は浮かばない
それは長い、長い、永遠
僕は何度も何度も
視界に入る全ての時計の針を巻き戻した
枯らした声はかえってきたんだ
それでも君はかえってこないんだ
確かに僕は泣いていたんだ
「君も涙を流すんだね」って
君は笑ってそれから目を閉じたんだ
耳鳴りみたく響く 断末魔のカルテット
レテに沈めては忘却を望んだ
それは長い、長い、残響
海月の傘の下で 雨宿りと嘯いても
黒い晴天は現実を照らした
それは長い、長い、後悔
僕は何度も何度も
焼き付いた最期を塗り替えたいと願い嘆いた
夢見る瞳はずっと遠くへ
それから君はかえってこなかった
ようやく素直になれたのにね
「君のことが好きみたいなの」って
君は頬を赤くして目を閉じたんだ
深海に降り積もるマリンスノー
僕の心も埋めてくれたらと
一時でもすがった僕を呪い殺してよ
君がいなくなる結末なら
僕はエンドロールを終わらせない
だから君はまた僕の前で
「君はもっと笑うべきだよ」って
花を咲かせるように言えばいいんだ
「君は幸せになるべきだ」って
君が隣にいなきゃ意味がないんだ
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