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おきざりの唄
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作詞 夜来香 |
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錆び付いたオルゴール
鳴らない音に耳をかたむけて
部屋の隅で君は泣く
口ずさんだメロディーも
随分曖昧に消えていくんだ
枯れない涙が落ちる
埃まみれの
指が 震える
揺れる 箱
無くした鍵の在りかなんて
もう知らないから
開かない扉なんて
灰になってしまえばいい
「歌えるかい?」その問いに
無言で首を振る
握り締めた箱にまた涙が落ちる
壊れそうな
君の 背中と
揺れる 箱
捨ててきたはずの思い出なんて
もういらないから
どこか遠いところで
綺麗に塗りつぶしてよ
くずかごの中
粉々のクレヨン
黒と赤と青と銀と
虹が描けるね
空は溶けたみたいだけど
爪がくいこむ
君の 手のひら
割れた 箱
子供のころみてた夢なんて
もうありえないよ
それでも歌うから
君がきいてくれるなら
そしたらまた一緒に
君も歌ってくれるかい
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