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秘密
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作詞 砂糖華子 |
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肌に吸い付く空気を
まとって風を切り開くの
懐かしい思い出思い出そうと
明け方に家を抜け出し
誰にも見つからないように
夏の秘密は私の心の中に
走ったどこまで走れるか
見えない誰かとの競争を楽しむ
気温の上がりきらない午前五時は
人通りもまばらで車道の
白線に沿って寝転がるの
誰も触れない夜明けに触れようと
真夜中に目を覚ますの
誰にも見つからないように
夏の秘密は私の心の中に
目を凝らし手を伸ばし
指先に何かが触れる期待をした
熱を帯びたコンクリートに寝転がり
頭上の暗闇を目の前に
私は夜と共にふけていくの
消えていくの
耳元に鳴り止まぬせみの声
気が狂いそうになるまで夏は終わらない
鼻を突くのはプールの薬液
気が狂ってしままで夏は終わらない
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