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辛いなら
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作詞 籠目 |
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息するのが辛いなら
口を噤んで、待てばいい
そのうち気が遠くなるはずだ
時計は足音で貴方は追われている
逃げることが辛いなら
足を止め佇んで、待てばいい
そのうち誰かが貴方の肩に触れる
死ぬことが辛いなら
最後まで、生きたつもりでいたらいい
そのうち冷たくなるだろう
グジグジと過去に引きずられて
過去を憎むなら、その頭を憎めばいい
それも嫌なら、くたばる元気取っておけ
生きることが辛いなら
そのままガランドウな間々、×が訪れるのを待てばいい
それが貴方の道だったなら
如何生まれるかは選べない
如何死ぬかは選べない
だけど、どう生きて、証を残す権利を握っているのはその手の筈だ
ガランドウになるのが辛いなら
せめて、その辛さを満たせばいい
そのうち辛いことは無くなるだろう
それも辛いなら
ただただ、自分を追いかけて
肩に触れればいい
そのうち、疲れてしまうだろう
疲れてしまうのが辛いなら
涙に眼を、顔を、その手を濡らせばいい
垂れた雫が貴方になるだろう
それも辛いなら
強かに、生きてみろ
それが貴方の権利の筈だ
辛いなら、喚き散らして寝ればいい、誰かが起こしてくれる筈だ、その肩を触れて
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