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ジョニーの手錠
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作詞 吟華 |
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「ジョニーの手錠があいつに渡った」
可愛いあの子を苦しめた罰だ、仕方ねぇ
うつむき加減に、それでも方法を探していた
あいつにも愛してくれる人がいるだろう
俺は何度も「智慧」のロープを渡したはずさ
渦巻く悪のスパイラルから抜け出すための
細すぎて見えなかったか? バカヤロウ!
何千人の目を誤魔化し、すり抜けようと
決してぶれやしないジョニーの瞳は獣の証
なめたやつほどジョニーの血は煮えたぎる
ジョニーによって黒幕は引きずり降ろされ
真実を暴いて親友トムの罪を軽くしたんだ
本当はいいやつさ そいつを怒らせたんだ
「ジョニーの手錠があいつに渡った」
鋭く優れた冷たい頭脳でメスを入れてくる
ジョニーは計算ずくでやってくるだろう
秘密で守られたレンズでジョニーは見ている
ジョニーは過去も現在も重たい未来のために
慣れた手つきでこねくり回しているところさ
長い時間をかけて罪を致命的に熟成させて
あいつの頭上に重たい罰を叩きつけるだろう
もはや俺は立ち入り禁止のロープを張られた
教えてくれよ占い師 数年後のあいつの光は
この闇を抜けることを意味していたのか
俺が薄汚れた小さな窓から最後に見たものは
何人もの仲間を売ったあいつの歪んだ微笑
「ジョニーの手錠があいつに渡った」
今頃つきさしてくるアンダルシアの空の響き
あまりの苦しみに月を見上げることしかできず
心残りは余りにも俺の声が響かなかったことさ
黙りこんだ俺の張詰めた空気が届いているなら
冗談じゃねぇ 冷たい檻の中じゃ名前すら数字
汚れきった皮を捨て生まれたての姿に戻される
リストに数字が刻まれた 今更きづくだろう
全ては、あいつにとっても余計なことだった
同じブラックスターの寂れた姿が脳裏を過る
俺は今ただ馬鹿なゲームに身を投じちまった
あいつの真っ黒な結末を傍観するしかない
かき消されそうな人混みの中 声だけが響く
「ジョニーの手錠があいつに渡った」
今日あいつはジョニーへの挑戦状を叩きつけ
金輪際、俺が止めることも出る幕もなくなり
静かに潜伏の裁きのサイレンが響き始めた
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