|
|
|
レモンの花
|
作詞 吟華 |
|
いつも遅くにごめんなさい
息切らし急いだ先の闇、儚き灯
夕べ差し上げました花束を
瞳で喜び、鼻で喜び、その手で包み
その丁寧な仕草の一つ一つに
花はもっと喜んだでしょう
誰が、そんなに花と語りますか
いと美しきかな少女の姿
無駄な飾りから花を救って微笑む君
愚かなる人間は花の真意も悟らん
心を突き刺してしまうだけのもの
花に向けられた笑顔へと手を伸ばし
願う心はレモンの唄った哀歌に届く
何故あんなにも心を染めたか
長い月日を経て真に響く言霊
言葉は、意味は確かに生きて
未来を見透かし転がった過去
もっと早くに気づいていれば
それでも笑顔は生まれ来る
ありがとう、ありがとう、清き花
至らぬ私の心をも光に導き
もう一度、もう一度、何度でも…
そのうちに道を得て行くのです
人が花に近づけば笑みは溢れる
「花の美しさに習えよ、人よ」
涙は育てる水の代わりでしょう
いつか咲かすレモンの花へ
|
|
|