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届かない唄を
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作詞 レニ |
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3月下旬の体育館 涙を流す誰かを横目に見て
その場にそぐわぬ 誰かの笑い声を聞き流す
言葉の意味を理解しようと 焦る頭に苛立ちながら
知らず知らずに握り締めた手を ゆっくりと開く
それをきっかけに 急にリアルが戻ってきた
苦しいこと 辛いことたくさんあったけど
貴女がいたから 精一杯頑張れたんだ
今更気づいた 貴女の大切さ
素直に聞けなかった 貴女の言葉が
今になって 心に響いてきて
今更言えない 感謝の言葉
だから最後に一言だけ
サヨナラ
4月上旬の体育館 誰の涙も見ることがなくて
舞台の上で 別れを告げる貴女から
冷静な僕は そっと目をそらす
今なら理解できる言葉を 聞かないように耳をふさぐ
視線の先の貴女を 何故かじっと見つめていた
苦しくて 辛くてあきらめそうになっても
貴女がいたから あきらめきれかった
今更だけど 確かに気づけた だから
届かない唄を歌うよ
届かないからこそ 精一杯気持ちを込めて
貴女への感謝の唄を
歌声響き続ける午後の体育館
一滴の涙がそっとこぼれた
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