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くしゃみ
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作詞 acane |
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見上げた君が口を覆う
その時大きくくしゅんって鳴らす
赤く染まった鼻をこすって
「ごめんね」って君は笑う
一瞬閉じる目が可愛くて
ティッシュを探す君が愛しくて
それでも強がって笑って
マスクを着けることを断った
かっこつけだね、なんてからかった
その頭掻く癖が恋しくて
眠そうな目に釘付けで
私はそのまま眠りに落ちた
起きると私の上には君が
いつも来ている青い上着
「本当は抱きしめてたかったけど
うつるから上着にした」って言った
そんなこと気にせずに
本当はぎゅってしてほしかった…
一人での帰り道はいつもより
ずっとずっとつまらないよ
広く感じる道幅も
君がいないと埋まらない
見上げた空で星が光って
その時私は思わず両手で
自分の口をぎゅって覆った
くしゅん
君からもらったくしゃみだよ
あの時一緒にいた証拠
だからもう寂しくないの
君がくれた宝物
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