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同じ朝
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作詞 ちっち |
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午前4時ベランダで
ひとり眠れずにタバコをふかしてる
童顔な僕には似合わないと笑った
君はもういないけれど
出したまんまの洗濯物は
明け方のにわか雨で全部ふりだしに戻る
ゆうべ見た天気予報では確かに
今日も快晴のはずだったのに
白い煙、ゆらゆら流れ
僕の体、ふわふわどこへ
消費しきれない熱と行き場の無い願い
抱えこんで膨らんでいく僕
タバコのあとに食べたアイスは煙の味
ほら今日もまた同じように朝が来た
悪い夢に目が覚めて
逃げ出すようにベランダでタバコをふかしてる
網戸の季節の夜だから
隣の部屋からは平和ないびきが漏れてる
忘れてたはずの思い出は
偶然見た後ろ姿で全部ふりだしに戻る
写真がなきゃ顔も思い出せないくらい
完全にいなくなったと思ってたのに
白い煙、ゆらゆら流れ
僕の想い、まだまだここに
拭いきれない記憶と否定できない感情
抱えこんで膨らんでいく僕
タバコのあとのキスは確か煙の味
ほら今日もまた同じように朝が来た
黒い空は時を待ち
何も無かったように町を白く包む
黒くなった僕の心
あと何の色を足せば白に戻れる?
まるでどっかのマッチ売りの少女みたいに
新しいタバコに火をともす僕
でもこの一本を吸い終ったあとには
また今日も同じように朝が来るんだろ?
どうしようもない僕の子どもじみた強がり
火をつけたタバコは待ってくれないから
タバコのあとに戻った部屋、何の変哲も無い日常
ほら今日もまた同じように朝が来た
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