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FISH
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作詞 茸さん |
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可愛らしいお魚を買ったわ
一つの水槽に入れて飼うの
三種のお魚さん達は
仲良く共同生活するの
でもグッピーさんがこう嘆くの
「私は子供を抱えた身です」
まったく楽しみなことだわ
でもメダカさんがこう嘆くの
「この水槽(いえ)は狭すぎるのです」
駄目よ、駄目よ、我儘は駄目
黄金の金魚は舌舐めずりして
餌(ごはん)はまだかと待っているわ
次第にグッピーさんの胎(おなか)もふくらみ 嗚呼!
(まぁ、なんて楽しみなのかしら) そこの君!
でも幼魚(赤ちゃん)の姿の姿が見えないわ 口の端に
(ああ、どこにいったの?) 何か、
母様から生まれることもなく 付いてる…
卵(赤ちゃん)は金魚のお腹へ 「あなた、
黄金の金魚は舌舐めずりして 食べて
餌(ごはん)はまだかと待っているわ しまったのね!」
最近メダカさんが一層嘆くわ
「餌(ごはん)が多すぎて困ります」
駄目よ、駄目よ、我儘は駄目
黄金に輝く水面の餌(ごはん)
この水槽(世)の御馳走なのよ
いつしか水槽(おうち)も蛻(もぬけ)の殻に
なんにもないね。だれもいないね
ぷかぷか浮いた鱗さえ
気がついたらいなくなっちゃった
(実話)
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