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火葬
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作詞 愛弓歌 |
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夕焼け薫る午後6時半
思い立ったように怒りを鈍器で殴打する
僕は善人だから、邪魔なんだよ
夕闇迫る午後7時過ぎ
サディスティックな考察を両手で絞殺する
僕は善人だから、邪魔なんだよ
無表情のままそいつらを
無意識の下に埋める
両手についた土を必死に払い落とし
ぎこちない笑顔を浮かべ
暗闇洩れる深夜2時半
ひどい頭痛に苛まれ意識を掘り返す
僕は善人でありたいんだ、ごめんね
悲痛な顔でそいつらを
書き殴る詞(うた)で燃やす
「淡い優しさ」とやらがわざとらしく灯り
燃えカスが心に溜まる
鼓膜を破りそうなほどのボリュームで
ダウナーなパンクを垂れ流すヘッドフォン
数cmのカーテンの隙間から覗く
ひどく焦点のずれた下弦の月
贖いと残酷さの間で揺れる唄が
闇に溶けて吐き気がする
高鳴る鼓動に舞う燃えカスの中で
Have a good night, with the hysteric nightmare.
日差しが刺さる午前9時前
綺麗に均された意識を踏み締めて微笑む
淡く偽善的な、いつもの僕で
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