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孤独の間
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作詞 愛弓歌 |
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きらきらと水面
静寂は僕に語る
孤独の忘却という終着は
孤独に他ならないのだと
僕はさよならの響きを覚えている
足のすくむ感覚も覚えている
どこまでも澄んだ蒼の向こう
君が霞んだのも覚えている
それは春の日
それなりに綺麗な空にぶら下げた約束が
ふんわり弾ける匂いに満ちた
悲劇のヒーローは泣こうとした
悲劇のヒーローは泣けなかった
燦燦と光
静寂は無音では無く
僅かに鼓膜を揺らす共鳴が
静けさを引き立てているのだと
ならばさよならの響きの記憶の中
足のすくむ感覚の記憶の中
霞んだ君の悲しげな目が
僕に孤独を唄わせるのだろう
いつものように偽善っぽく笑って
「いい恋しろよ」なんて言って
わざとらしく泣いたなら
忘却に身を委ねてもよかった
それは春の日 僕は笑えずに
「さよなら」の声刻み込んだ
君のくれた孤独には
見放されないように この痛みは、
きらきらと水面
静寂は僕に語る
孤独の忘却という終着こそ
孤独に他ならないのだと
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