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つなぐ
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作詞 愛弓歌 |
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喧騒という寡黙を纏う人ごみに追われ
枯れかけの言葉を繋ぐネオンライトに怯えて
逃げるようにして辿り着いた寂れた河原で
飲み干したはずの孤独が込み上げるのを感じる
静寂の中瞳を閉じて涙堰きとめ
枯れかけの木々凍えるグラデーションに混ざると
問いかけるように研ぎ澄ました乾いた心に
木漏れ日に散る枯葉が饒舌に語りかける
落葉 蒼を叩いて 一葉 伝言を残す
揺れる水面に 心地よい唄
「僕はここにいる 僕はここにいる
命の最後に君を見つけたから
こんにちは その言の葉で
枯れない葉で孤独を結ぼう」
静寂の中揺れる空気に雫落とした
黄昏の声は波紋のフェードアウトに沈む
「始まりは終わりの証明だろ」そっと呟くと
夕暮れに鳴く蟋蟀が不器用に語りかける
落陽 赤の狭間で 紅葉 秋の終焉へ
永久(とわ)の休符へ 音符並べる
「僕はそれでもさ 唄い続けるよ
命の限りに探した終わりなら
さようなら そう叫び泣く
鳴き声すら綺麗だろうから」
秋陽 優しい光に 高揚 鼓動は高鳴り
瞳開いて 地平見据える
僕はここにいる 僕はここにいる
出会いと別れに命燃やす場所
ありがとう その言の葉を
落ち葉達に紛れさせたなら、さあ
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