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その花弁の一片でありたい
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作詞 愛弓歌 |
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誰と話すでもなく過ぎる休日
気だるさの残る明日の予想図を描き
未来の犠牲にした今を慰めに
出歩いた河原に上がる花火
人の溢れる、賑わう花火大会
咲いては散りゆく花に心奪われて
古びた想いたちが疼いた気がした
昂揚感と劣等感の間で
一瞬の運命から逃げず凛として
一閃の楕円がまた刹那を生きた
一生を儚さからはぐれそうに生きる
僕はその下で、そっと立ち尽くす
風に撫でられ、胸の痛みに気付く
未来を語りながら贖っていたはずの
古びた想いたちが痛んだ気がして
孤立感と焦燥感に包まれる
一刻が次々と通り抜けてゆく
一層の不安の念、三色の輪に問う
一方でその答えに耳を塞いでいる
僕に容赦なく音が降り注ぐ
なあ、来る今をその度に諦めたあの日の想い達よ
君達の痛みが紡いだ未来はこんな僕だ
「永遠」に正当化された今を消費する、こんな僕だ
努力や夢で目を隠すことが
燻ぶる自由を叩き消すことが
正しいのかわからなくなってしまったよ
一瞬の運命から逃げず凛として
一閃の楕円がまた咲いた
一群の時の中、時からはぐれた
孤独な僕に時はふり続く
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