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君がいる街
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作詞 愛弓歌 |
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あの街角の雑貨屋の裏の路地にある
二人でお腹を抱えて笑った看板を
今はこうして避けて通って
あの日々を忘れようとしている
どこを探しても君色に染まったこの街は
心を締め付けるからキライ
すぐそこのカーブを曲がれば
おどけた笑顔がでてきそうで
君がいる街 を高台から見下ろす
記憶を街並に照らしてできる陰影が滲んで
あの雨の日の二人ずぶ濡れた橋の上
凍える体抱き締めて鼓動感じたんだ
今はもう無いその強い音が
僕の中でまだ鳴っている
一年が過ぎ秋色に染まったこの街は
散る前の紅が映えて綺麗
あと何度季節が廻れば
過去を重ねずに見られるかな
君がいる街 にそっと背を向ける
街明かりと割れた心で作る虚像から逃げて
ここにいない事 わかるのが怖いから
後悔を追憶に注いで咲かせる徒花を摘んだ
この街は君なしで移ろうのに
希望の目で照らしてみても
そっと笑う君だけが映ろうから
僕は逃げることしかできない
君がいる街 あの日のように輝くのに
君の記憶が生きるこの街にもう君はいない
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