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正偽の地図
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作詞 愛弓歌 |
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今日も街は風で溢れて
ふと立ち止まる僕を惑わす
見え透いた建前はすぐに揺らぎ
凛として立ち向かうこともできない
正義の名を借りて人を傷つけること
正しさのために正しさを裏切ること
矛盾を繰り返し麻痺したこの手は
どうやらもう僕のものではないみたい
これからどこへ行けばいい
矛盾した標識に囲まれ
そして僕が地図としたのは
安易な偽善と偽悪だった
今日も街は光を纏い
ふと立ち止まる僕を照らす
コンクリートに映る僕の影が
熱を無くした無機物と同化する
100人のために1人を殺めること
全体の正義に生け贄を捧げること
矛盾から何度も背けたこの目は
どうやらその影しか見えないみたい
これからどこへ行けばいい
振り返れども答えなど無く
そして僕を導いてくれる
安易な正義の声を信じた
正しさの刃が僕に向いたとき
僕は笑って血を流せるかな
これからどこへ行けばいい
矛盾した標識は続く
そして今日も風は溢れて
ふと立ち止まる僕を惑わす
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