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嘘つきドリームメーカー
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作詞 愛弓歌 |
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「あの向こうへはどう行くの?」
少年の指の先には青白い地平線
ため息を一つ 彼は地の果てへの地図を答える
少年の丸い目の輝きに得意げな彼は
行き方など何も知らない
「今日みたいな雨上がりの日は絶好だ
鮮やかな虹がどこかにあるはずだよ
それを見つけたら目に焼き付けるといい
その地が虹をこの空に放っているのだから
虹をたどればたどり着けるよ」
そんな嘘の話 よくある話を継ぎ足して
ずっと旅立つ少年たちの背中を押してきた
Dream Maker, Dream Maker
それは絶望と失望で旅をあきらめた末に
嘘だけ覚えた弱い男の話
「あの向こうはどんななの?」
少年の指の先には星空の地平線
ため息を一つ 彼は地の果ての景色を答える
少年の丸い目がキラキラと輝くと彼は
得意げに「夢」を描き出す
「星の光はその場所へと集まるからさ
作りかけの虹の欠片に反射をして
君の見たことがない彩りがあるから
心のパレットに好きなだけ取るといい
きっと笑顔がこぼれるからさ」
そんな嘘の話 浮かんだ話を継ぎ足して
ずっと旅立つ少年たちの背中を押してきた
Dream Maker, Dream Maker
嘘を描いてもむなしいだけと知っていつつも
無邪気な彼らに「夢」を語り続けた
ついに最後の一人の少年を
自分は諦めた旅路に送りだすと
なんだか空しくて座り込んでしまった
すると遠くから彼を呼ぶ声がする
最初に見送った少年がありったけの笑顔で
土産話を抱えて戻ってきたのだ
少年の話 夢中で話す旅の話に
そっと微笑む嘘つきの目は涙に溢れていた
Dream Maker makes a dream.
夢へと旅立つ勇気も持てぬ弱い男が
優しい嘘で夢を叶えた、そんな話
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