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咲羅
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作詞 姫叉 |
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蜘蛛に捕まった蝶は もがく程罠に嵌り
最後に見た景色は 水面に浮かぶ桜の花びら
絶命の瞬間まで ゆらめくそれを見つめて
短命と知りても 開花される哀れな花は
風に一部を攫われつつも 最期のトキまで
悲しみの旋律 奏でようと 人はそれを「綺麗だ」と言う
舞い散った後は 動かずして「枯れる」運命を待つ
水面の桜は それを知るべくして
どこか切なく、虚しく寂しげに映る
モノクロのこの浮世に 未練は無いと言えども
己の儚さに 雨と偽り涙を誤魔化す
幾度も繰り返される 悲しみの祭り(パレード)
月の出ない 暗闇の中
錆びれた記憶と蝶の羽根と共に
そっと地に降りて。
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