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微風
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作詞 豚平 |
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交差する想いをすりぬける度 大事な言葉を失ってきたのさ
輝きやまないこの都会(まち) 麻薬のような夢の中で
静寂に堕ちた者だけが むなしい風を頬に感じて
ビルの谷間で天(そら)を仰ぐけど
光もどこかで屈折してる
拾ったタバコにようやく火をつけ
壁にもたれて未来(あした)をあんじても
もうどこにも届かない この煙のように
なのにどうして今 こんな俺に羽なんてくれるのさ
もてあまして引きずるだけなのに
なのにどうして今 こんな俺に羽なんて生えるのさ
こんな微風じゃ飛びたくもないのに
何回もやって来る名前ばかりの 新未来という世紀の終わりに
確かに描いた夢たちも 踊らされてはかすんでいく
雨しか届かない此処だけが むなしい音を響かせるから
ビルの谷間の小さなねぐらで
ホントの世界を感じとれた
無音の中で 祈ってもいいかい
あの日の肌のわずかな温もりを
愛しい人のぬくもりを もう一度だけでも
なのにどうして今 こんな俺に羽なんてみえるのさ
小さな少女(こ)が向こうで笑うけど
なのにどうして今 こんな俺に羽なんて開くのさ
雨も微風も今ならいいのかい
なのにどうして今 こんな俺に羽なんてくれるのさ
もてあまして引きずるだけなのに
なのにどうして今 こんな俺に羽なんて生えるのさ
こんな微風じゃ飛びたくもないのに
こんな微風もだんだん強くなるのに
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