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勿忘草
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作詞 鞄 |
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僕は君が好きだから、忘れてほしくなんかないから
だから君に渡そうと思う
紫映える勿忘草
前世紀の遺物だと、教科書眺め、思っていた
だけど今はもはや違う、ヒラリ舞い落ちる赤い紙
どうせこれは夢なんだと、赤紙眺め、思っていた
だけど現が来ることなく、ポトリ垂れ落ちる青い滴
君にお別れ言いたくて、でも君はここにもういない
だから僕は駆けずり回り、必死に探す勿忘草
僕は臆病者だから、忘れて、なんて言えないから
僕は君が好きだから、忘れてほしくなんかないから
だから君に送ろうと思う
臆病者の空メールと
写メでパシリ勿忘草
これが僕の運命(さだめ)だと、ライフル眺め、思っていた
突如鳴り響く着信音、ポトリ画面に滴一つ
「あたしは天才なんだから、忘れることなんかないから
この戦争が終わったら、あの日のあの場所で待ってるから
だから早く帰ってきてよ…」
天才の稚拙なメールと
写メでパシリ君の笑顔
「僕は君が好きだから、忘れたことなんかないから」
「あたしもあんたが好きだから、忘れたことなんかないから」
二人は囁き、手をつなぐ
紫、白と青、ピンク
春風に揺れる勿忘草
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