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朝、国境を越える
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作詞 憂鬱な画家と陽気な庭師 |
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君を乗せた箱は もうあんなに遠くへいる
多分 全部を正すことは出来なかったんだ
空はいつもの空 君は車窓を眺めながら
誰か想って 宛名のない手紙をしたためた
地図にはない街 そんな場所に行こう
記憶は置いて 広い庭の白いブランコに
約束をしようか 絶対に叶えられるような
とても簡単で なおかつ単純な約束を
「絵本の中、欠けたプロペラ、電池の切れた時計。」
「教会の屋根、ステンドガラス、小人の原寸大だ。」
だけど忘れてしまえば 変わっちゃうのかな
彼も 彼女も それを取り巻く 何もかも
たった一つさえも 守れなかった そんな大人に
たった一つさえも 愛せなかった そんな大人に
ロウソクの火を消した分だけ
変わっちゃうのかな
毒だと分かってて グラスの水を飲み干した
あの子がママの顔を 覚えていない理由
人の生き方に答えなんてあるわけないけど
寂しがりや台詞を 人は信じて疑わなくて
「ビー玉の街、閉じ込めるもの、色の褪せた中身。」
「途中の楽譜、バイオリンケース、仕舞い込んだ手紙。」
いつか忘れてしまえば 変わっちゃうんだよ
彼も 彼女も それを取り巻く 何もかも
たった一つさえも 守れなかった そんな大人に
たった一つさえも 許せなかった そんな大人に
みんな嘘を付いた数だけ
変わっちゃうんだよ
君を乗せた箱は もう見えなくなってしまった
僕ら 全部を正すことは出来なくても
あの日と同じ顔をして やっぱり君は笑う
それを見て誰かは泣きそうになる
ほら 朝と夜は地球の表と裏に潜んでて
太陽と月は 互いに呼び合っている
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