|
 |
|
考古学と銃口
|
| 作詞 憂鬱な画家と陽気な庭師 |
|
舞台に立つのは 紛れもないペテン師だ
教科書の読み過ぎて IQが足らなくなった
脾臓が震える サプリメント中毒者
惑星は逆さまに昨日からまわりだした
プリントアウトされた感動に群がる人々
プリントアウトされた感動に群がる人々
「ほうら、目を閉じていて」
絵本に漂う 子供染みたファンタジー
DNAの組み換えで本物は消えてしまった
クレジットカードも 七日目には泡だけど
彼らは誰よりも その嘘つきを愛した
だんだん洗練される小説の語り手は誰だ
だんだん洗練される小説の語り手は誰だ
「ほうら、何も見えないよ」
フラスコをかき回して
科学者は宇宙を作った
飛び散った水滴には
ちっぽけな命が宿った
言葉たち 飾り付けて
思想家は自分を作った
澄み切った心から
やがて副作用を起こした
パレードをかき乱して
革命家は未来を作った
飛び散った水滴には
ちっぽけな命が宿った
理想主義を ぶら下げて
僕たちは 何を作った？
澄み切った心から
やがて副作用を起こした
明日を待つのは 国家ぐるみの錯覚だ
瞼が捲れあがって 光しか見えないから
僕たちは未だ 核心が知らされない
偉人たちのせいで歴史はおかしくなった
転がり続ける地球儀に乗っかるピエロ
転がり続ける地球儀に乗っかるピエロ
「落書きのような子午線。品種改良されたシュプレヒコール。家畜たちのパラダイス。大人たちの気晴らしで胃は荒れる。それでも彼らは働くよ。汗を垂らして、血を滲ませて、頭がおかしくなりそうだって言って。そんな時に差し伸べられる手はとても胡散臭いけど、掴まずにはいられない。だから少しだけ狂った人に、同じような人が銃口を向ける。だけどいつか来るよ。振りかざした正義が、ただの火種に変わる日が。守り抜いた哲学が、ただの思想に変わる日が。さぁ、また戦争だ。さぁ、さぁ」
「たくさんの人がただ一つの名前を持って、意気揚々と行進するパレードに手を振っている。誰もが曇りのない希望を抱えていた。カメラの向こうでは、七面鳥の香りと幸福に満ちていることだろう。テレビの中、ドレスを着飾った誰かの優しげな目は、確かなぬくもりを帯びていた。そして世界は美しいのだと、街いちばんの楽団は奏でた」
「それと同じ時刻。遠い海の向こう。喧しい爆撃機の下。放射能で覆い尽くされた空。スコップを片手に持った人たちは、棺を埋めようとしている。悲しみと花束をごちゃ混ぜにして。淡々と、淡々と。その近くを誰も乗っていない車椅子を押す女が通り過ぎていく。人の形をした人ではないものを啄ばむカラス。少年は吐き気を抑えて、地下室に駆け込んだ」
「僕の知っている神様は盲目だ。それでも愛を。それでも祈りを」
|
|
|
