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未来予報
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作詞 憂鬱な画家と陽気な庭師 |
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改札を抜けて 曇り空 今にも一雨 降りそうだ
そう考えて気付く 電車の中に忘れたビニール傘
嫌な予感して 案の定 コンクリートに 灰の花
少しだけ早足で 雑踏の渦に混ざるため 目を伏せた
好きになれないくせに 人には嫌われたくない
全てに優しくなりたい 裏返しは見返りが欲しい
汚れた手 伸ばしても 誰も掴んではくれない
描いていた自分を 諦めてしまうなら 残されたのは
テレビで見た誰かと同じ ピントの外れた未来予報
生きようとしていつも 躓いてしまうから 下だけ見てる
目隠しをされたままで今 自分で選んだ未来予報
小さな身勝手 積み重ね 呆れた今日の 端っこに
置いてけぼりにされた 子供の頃に見ていた眩しさも
写真の中では 今もまだ あの日の顔で 笑ってる
そういえばこれも僕だ いつだって近くに居たはずだった
それでも また同じような日が来ると知って
その幾つかを忘れて それを嘆いて たまに泣いて
どうしよもないよ 仕方ないよ
僕は僕でしかないよ
見えないものを怖がって 後悔は数え切れない
認めて下さいという言葉も 胸ポケットに上手に隠し
どっちに転んだとしても 弱くも強くもなれない なら
汚れてしまった目を 精一杯 見開いて 見るんだよ
今日と違う色の世界を 明日の僕らの未来予報を
変われなかった過去が 変わろうとして選んだ道は
逃げ道なんかでは無いよ 唯一の無二の未来予報
君だけの
僕だけの
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