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水中のバルーン
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作詞 憂鬱な画家と陽気な庭師 |
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海面の空に吸い込まれる あぶくの気球
重力から手を離した君は 嬉しそうな顔で
あと何秒かに身を任せたまま消えていく
作り物の神様は言った 昨日のレイトショーで
「生き方なんて死ぬまで分からない、」
キムワイプに包まれた秘密
管を通って 血小板が戸惑う迷路に
置いてけぼりの白いニット帽
ハロー ハロー 汽笛の鳴る方へ
どれだけ探せど聖書のなかに答えはない
壊れかけた心と身体は 膿を隠している
覚えたての呪文 口遊むよ ポルカに乗せて
作り物の神様は言った 昨日のレイトショーで
「生き方なんて死ぬまで分からない、
口いっぱいに 愛をほお張っても
スプーンに映す 逆さまの顔は無表情」
世界地図が嘘ついたんだよ
少し狂って 「前ならえ、右向け右に!」
寂しがりやの魚たちの群れ
ハロー ハロー その中にいる君へ
向こう側は雨だよ きっと冷たい雨だよ
波紋と共に 消えてくのは 僕らのほうだ
向こう側は雨だよ きっと冷たい雨だよ
目を閉じれば レプリカの世界が見える
「落書きのような世界が見えるよ」
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