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それだけの唄
作詞 憂鬱な画家と陽気な庭師
目が覚めると 網膜を刺すような光
顔を上げると コバルトブルーの空
ひこうき雲の白線が真っ直ぐに伸びていて
世界が2つに区切られてるみたいだ

排気ガスを撒き散らし 騒々しく走り抜けるバイク
歩道橋の上のランドセルが 危なっかしく下を覗き込む

どうして僕らは 生きてるんだろう?
絶え間なく 人は死んでいくのに

高層ビルの上 ここから飛び降りることが 頭を過ぎって
「もしかしたら僕は死にたいのかな」 って真っ赤に染まる空を見上げた
それ見て 綺麗だなって なんとなく思えたことで
少しだけ救われる夕暮れが 僕は特別な気がした それだけのこと

傷が付いては 簡単に折れそうな美徳
どこを見てても 匿名の壁が目をふさぐ
誰かが転んでは 散らばった荷物に
嫌な顔して 通り過ぎてく人の波

逃避的な病んだ心に 見返りを求める優しさに
どれだけ価値を見出しても 溢れるのは他人のエゴばかり

どうして僕らは 死にたがるんだろう?
生きてるだけで それが奇跡なのに

街の喧騒のなか 消えてしまいそうな 感覚に陥って
たまらなく君の名前を呟いて 夜空に浮かぶ月を見上げた
それ見て 綺麗だなって なんとなく思えたことで
少しだけ愛しいこの夜が 僕は微かに嬉しかった それだけのこと

家に帰って ソファに身をもたげ 午後のニュースを見る
今日も何処かで人が殺されて たった1つしかないモノを奪いあって
戦争の悲惨さを訴えた映画が賞を取って
いつまでも似たような世界が広がっている

残酷で不平等な 世界は今もまだ 変われないままだけど
それでも僕ら生きている こんな日々を生きている それだけのこと

理不尽な出来事や 心ない言葉に 戸惑う日もあるけれど
それでも必死に生きている こんな日々を生きている それだけのこと

それだけの唄

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歌詞タイトル それだけの唄
公開日 2010/10/07
ジャンル その他
カテゴリ 社会問題
コメント 読んでくれたらそれだけで嬉しいですが、それ以上にどう伝わるか不安です。
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