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被害者クラブ
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作詞 憂鬱な画家と陽気な庭師 |
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君は目を見開き
窓の景色を見ていた
太陽に晒された
焦げ臭い この国は
神様の罰を受けた
許さなくていいよ
今 僕らの生きる理由は
痛みと憎しみだけ
亀裂の走る道路を歩く
黄色いタイルを頼りに
彼らの住む街に行こう
君は誰もいないのに
店のシャッターを開ける
君は誰もいないのに
レジに立った
君は誰もいないのに
誰かに喋りだした
「大丈夫だよ
ここに集まる幽霊は
みんな被害者さ」
君は手を伸ばして
嘘を掴もうとしていた
ある朝 壊された
君のパパの思想から
遠くに逃げたかった
許さなくていいよ
今 僕らの生きる理由は
痛みと憎しみだけ
爆破で割れたガラスを踏んだ
無惨に散る 首から上
彼らは生きているのかな
外はもう大騒ぎ
生きることも 死ぬことも
今なら 簡単だ
晴れた空は ひび割れて
泥と血を降らす
君は誰もいないのに
店のシャッターを開ける
君は誰もいないのに
レジに立った
君は誰もいないのに
誰かに喋りだした
「大丈夫だよ
ここに集まる幽霊は
みんな被害者さ」
もう 許されないよ
60億の憎悪と悲壮が
煙のなかに溶ける
世界は少しずつ 飲み込まれていく
支配者が変わろうとしているんだ
僕は世界でいちばん高い鉄塔で それを見守った
電飾の光が やけに目に映り込む
何食わぬ顔で 銃口を向けられた
狂想の白昼夢 散らかる腐乱死体 茶褐色の髪の毛
ほら 気付いたら 毛布のなかだ
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