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金魚にお薬
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作詞 ぴえろ |
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吐き出した薬散らばって水のうえ
群がる金魚口にしてしまうわ
箱のなかのお庭
毒の種蒔いて血の色にさわる
「明くる朝には死んでしまうの」
飲み下して泳ぎ出す赤の金魚
未だ知らない
泳ぎ続けてちょうだい
いとしい呼吸器官まだ動いているわ
赤い赤い金魚たわわな愛を抱えたあたしの手の上
箱庭のサカナかわいい生命
あたしはそこにきみをみる
この暑さは眼を覚まさすのかしら
深夜 刃をみるきみ
そのちいさなかわいいサカナは
狂おしい思い出にとらわれたあたしの手の中
動かないきみ愛の抜け殻
大好きな獣はここに
ちいさなサカナ天涯孤独なら
すてきな感覚器官がふたり結び付けてくれる
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