|
|
|
GREEN
|
作詞 saboten |
|
その頃の人々は機械的な色が好きで
他の色を打ち消すようにチューブから出された
あの色は腐るほどあったし
強く握りすぎたせいで凄い量だった
今までの『不細工で鮮やかな緑の絵』は鉛色で上描きされて
お陰様で今は『モノクロの綺麗な絵』が描けたけど
気が付いた時にはパレットにも絵の中にも緑色は無かった
夏の青々茂る風景を
僕は何十年も未来のヤツらに見せてやりたい
写真や映像じゃない絵画として
この風景を見られた幸運の自慢として
緑色の絵の具が足りない
他の色では描けやしない
もう何処にも無いのかもしれない
それでも僕は諦められない
夏の青々茂る風景と
背中を押す暖かな追い風
いつかは消える僕だから
あの風景画を残したい ずっと・・・
|
|
|