|
|
|
決まりごと
|
作詞 やまっと |
|
僕が生まれる前から、たくさんの事が決まっていた。
人を殺してはいけないとか。
窃盗は犯罪だとか。
学校のしくみとか。
僕の名前も。
ここの土地の名前も。
僕は前に進んだ。
でも、間違っていたのだろうか。
また戻ってきたみたい。
原点とはまた違うけど。
ねぇ、何で。
苦しむ人がいるの。
楽しむ人がいるの。
平等って何。
不平等って何。
不平等な事が平等なの?
止まらないよ。
時間は狂う事なく進んでく。
でも、それは随分前から決まってた。
人間が一分とか一年とか決める前から。
僕が学校で習う前から。
平等も不平等も。
差別も偏見も。
みんな、人間が勝手に生み出した言葉。
その言葉が存在してもしなくても、
起きている事は変わらなくて。
僕が、あなたの名前を知っていても知らなくても。
話す事はできて。友達にもなれる。
ねぇ、勉強ってなんだろう。
僕が生きている意味も、使命も。
僕が生まれてくる前から決まっていたのだろうか。
ここでこうやってキーボードを打っている事も。
目の前の画面を眺める事も。
生まれる前から、全てが決まっていたの?
だとしたなら、誰が決めたんだ。
これも、人間…いや、僕の勝手な想像だね。
何が綺麗で何が汚いとか、
そんな言葉がなければそういう感情も無かったのかな。
それとも、名を知らないだけで、感情は抱くのかな。
|
|
|