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紅
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作詞 tubasa |
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空が紅いのをいいことに
俺はこの手を紅に染めた
紅い空は俺の罪を
隠せるほどに深い闇
隠せば隠すほど俺を追う
罪とか罰とかのくだらない話
胸やけがするほど愛されてみたくて
真夜中の町を駆けずり回った
そこに残ったのは
泥だらけでボロボロで汚らしい小さなニンゲン
呪いのように襲いかかる闇は
手加減がなくて俺は呑まれた
妬み 嫉み 憎しみ
それだけしか持ち合わせない小さなニンゲン
きっと君は知っていたんだろう?
この世の憎しみの狎れの果てを
「己を愛せぬ者は他人をも愛せぬ」
そんな戯言には付き合わない
俺が俺であるために
必要なものを唯求める
俺の瞳の先には真実な愛なんてなかった
ただ深紅に紛れた嘘と偽り
町に村に都市に
巣食い根を張る呆れたニンゲン
欲しかった
俺を潤すだけの血が
そうでもしないと
俺は俺を保てなくなる
その時俺は獣に変わるだろう
それが運命だと諦めて
ただ逃げただけなのに
苦しみから逃げたいだけなのに
己の身を己で穢す
独り善がりで哀れなニンゲン
何時か血に塗れ消え往くだろう
重き罪を負う哀しきニンゲン
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