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景色
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作詞 tubasa |
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例えば
夜景を見るとする
夜景は夜の闇をかき消すように
煌々と光る光の粒が
集まってできた美しい景色
でも
その光の粒は
ただの民家や
ただのビルにすぎない
夜もふければ
その美しい景色は消え
またもとの日常へ帰る
景色の中に
日常が隠されているとわかってはいても
心が引かれてしまう
不思議なものだ
この景色は
本物でも
偽物でもなくて
ただの日常の美しさを
表しているように感じる
同じように
日光とはなんて眩しいものだろうか
冬は周りは白く雪に囲まれ
陽、ただそれだけが物語の主役のような
そんな錯覚を覚える
まるで
それだけがこの世界のように
妖しく光る
日常の美しさを感じるのは
消して難しいことではなくて
今ここにある
ほんの些細な日常が
この世界の
穢さ
恐ろしさ
そして
美しさを物語る
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